親子能力開花プログラム - 5.思春期の人間関係の悩み

5.思春期の人間関係の悩み

思春期の人間関係の悩み

「最近、娘が中学になり年齢的に難しい年頃なのか、学校の人間関係に問題を抱えているようです。家でも反抗的になり、言うことも聞かなくなり、思春期なんだろうとは思っていてもストレスがたまり不安です。こんなときどう対処すればよいのでしょうか?」

 

中学生になると環境が変わったり、将来を考えたり、より一層自立することを考え出す年頃です。それに加えて、ホルモンのバランスも変わってきますので、不安定になりがちな時期です。

 

一緒に生活していると、腹が立ったり、傷ついたり、不安になったり、複雑な気持ちになるかと思いますが、思春期は子どもの成長の証です。順調に一人の人として成長しようとしている状態なのです。子ども自身のことは変えることができませんので、親がどういう心構えで接するとよいかについて、いくつのポイントをお伝えしたいと思います。

 

 

1.親の言うことは聞く余裕がない状態だと思う

 

思春期は親の言うことは聞く余裕がない状態だと考えましょう。これまでいろいろなことを教えてきて、育ててきたわけですので、親御さんは戸惑うのは当然だと思いますが、子どもの方からすると聞きたくても聞けなくなってしまうのが思春期なのです。その度合には個人差がありますが、今は心の余裕がない状態なんだと考えるようにしましょう。

 

聞く余裕がないので、命令されたり、指図されると余計に腹が立ってしまいます。もしお子さんが何か言ってきてもあまり干渉せずに「そうなんだね」「わかったよ」と受け入れるのが効果的です。その上で「何かできることや手伝えることがあったら言ってね」と添えるとよいでしょう。

 

 

2.距離を保つ時期だと考える

 

思春期に入った子どもは大人になって自立するために、心も成長していきます。これまでは親が手を焼いてあげないといけなかったかもしれませんが、これからは自分自身のアイデンティティを考えたり、自立しようという気持ちが強くなります。心配な面も多々あると思いますが、今は見守って、必要なときにサポートするという姿勢でいるとよいでしょう。